あなたは、どんなロープで練習していますか。 指導者は、スカウトにロープ結びが上手になることを願っていますね。ロープ結びが上 手になるには、プログラムにロープ結びを組み込むだけではいけません。 ロープ結びのプログラムを面白くして、技能を向上させたいですね。 ボーイスカウトでは、やはりゲームです。ゲームのロープ結びが楽しくなればしめたも のです。 私は、いつもスカウトともやい結びの競争をしていました。この競争を電車の中でもや っていました。スカウトには負けませんでしたが、油断すると危ないほどぎりぎりの時間 です。さて、4メートルのカブスカウト用ロープや6メートルのボーイスカウト用ロープ で、どこでも競争ができるでしょうか。 これは、できないですよ。ロープをザックから取り出したり、元に戻すことは手間がか かりすぎます。周囲に迷惑がかかります。 ロープ結びが上手になるには、簡単に手軽なロープが必要です。長さは、6メートルも 必要ないですね。1.5メートルあれば十分です。もやい結びができる長さは、スカウト ならば、1.5メートルがいいです。また、太さは6mmのロープがいいです。6メート ルロープの太さは、1cmほどあるでしょうか。練習専用ロープは、太さ6mmで、長さ が、1.5mです。 このロープは、山登り用ロープです。カラフルなロープがたくさんあります。値段も異 なります。 1.5mの倍数の長さで購入し、半分ずつ切り取っていきます。切り取った後は、端を セロテープで巻き、ライターで燃やして固めます。山のお店もそのようにしています。 最初は、白い安いロープを使用します。そして、技能の向上に合わせてカラーのロープ を与えます。私は、白→赤→緑 等のように考えていました。白色が無くなってからは、 全員に赤色を渡してスタートします。 技能検定は、10種類程度の結び方を順番に行って、所要時間を計測します。たとえば 5分間でできたら、赤色から緑色に更新する。3分間でできたら紫色に更新するというよ うに、目標を定め、やる気を出させます。 うさぎやしかは、まだすべてを覚えていませんから、別のルールを設定するといいです ね。 この時に、私は2分間もかかりませんでしたが、隊長が見本を示して、できそうだなと 思わせる事が重要です。 練習専用ロープは、ザックの取り出しやすい場所にいつも入れておきます。少し時間が あれば、このロープを取り出して競争ゲームができます。 ロープ結びの回数か増えると、忘れません。一番多く競争した結び方はもやい結び、2 番目に多く競争したのは本結びでした。 【指導者の練習】 指導者は、スカウトより忘れやすいでしょうね。私は、ウッドバッジ研修の前にロープ ワークの本で、覚えました。でも、少し時間が経つとすぐに忘れていました。実際に覚え るには、10年以上もかかったのではないでしょうか。 指導者は、スカウト以上に練習をしておくことが必要で、それ以上早くできるよに練習 が必要です。隊長が、競争でスカウトに負けるようでは、スカウトは興味を無くしてしま います。 |